松原熔工株式会社

斜樋ゲート／土砂吐ゲート

取水施設とは、ため池の貯水を取水するための斜樋と導水するための底樋からなり、堤体法面（斜面）に沿って埋設された斜樋管に取水孔を設け、これから取り入れた用水を堤体の底部に埋設する底樋管に導いて取水します。

斜樋ゲート

■斜樋は、池の水を下流農地へ取水するために堤体法面（斜面）に設置します。
斜樋には等間隔に取水孔が付いていて、池の水位により開ける位置を変えたり、必要により取水孔の個数を調整します。
斜樋ゲートとはそれらの取水孔に設けられたゲートで、堤防上の巻上ハンドルで開閉操作を行います。

土砂吐ゲート

■底樋は、斜樋管から取り入れた用水を堤体の下流へ流します。
斜樋管の取水孔は池底まで付いていないので、全ての池の水を取水することは出来ません。そのため池の水をすべて排出するとき（池の補修時や大量の取水量が必要なとき）には底樋の池側にため池栓と呼ばれる土砂吐ゲートが付いており、それを開けて取水します。
斜樋で取り入れた水は底樋を通ってため池の下流にある水路へ流れていき、田んぼに流れ着きます。

■斜樋ゲート、土砂吐ゲートとも常に水没している為、水圧・土砂圧に耐えられる強度に加え、放水時には完全に作動するよう設計・製作されています。